11.24.05:53
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10.07.01:20
初夏に始まり。 15.5
書いてたら、何か長くなってしまった。
大江山後の一族夫々の内心など、です。
この一族に関する俺設定の私的メモ満載なので
既に今更ですが、駄目な方はマジで注意です!(大汗。
基本的に、うちの一族の大江山越えと言うのは予定調和で有ったり
何かと一族いちがんの想いの下、というのが多いのですが。
この、夏雲という一族(主には「表」とされる夏雲)に関していえば。
割りとそれぞれの心のうちがバラバラな気がしています。
寧ろ、こっちの方が人間で有るなら普通の事なんでしょうけれど。
◆夏雲乃々香と珊瑚の場合
娘の外見から、「ココで話が終わる」事に不安を抱いていた母二人
に関して言えば、鬼朱点が全ての元凶で無かった事は驚愕は勿論
して居ますが、内心としては「安堵」したというのが真相でしょう。
この夏雲は俺設定としてですが(…)、大江山を越えた前後。
公式のカラーリングより、日本人に平均的な黒に近い焦げ茶の髪と
瞳にまだ近い色合いだったと言うのがあります。
火髪、風髪、土髪の辺りはあくまで『○○みを帯びている』程度
の代物なのですが―、水髪に関しては寧ろ白髪に近く青灰で
有ったり青みがかった『銀髪』という扱いに成ります。
この世界の京では夏雲の銀髪は才児の証*1としてかねがね
良心的な解釈では有りましたが、乃々香の娘は日本人と
しては体色が濃く、日に焼けたりすると真っ黒に(火肌)成ります。
青銀の髪に翠の瞳が相成、浮世離れした雰囲気すら
有りました、幸い?にして『水髪』で有った事から鬼狩りで居る
間成らば、多くからは気味悪がられようが居場所が存在
しています、それが終わりを迎えた後。
一族の立たされる立場や、娘の身に起こる事は手に取る
様に乃々香には解ったのだと想います。
又、水髪を持たず小さいながらに『角』を持っていた珊瑚の娘
に関して言えば、乃々香の娘の花穂香よりも分が悪く。
一月の大概を討伐に使い、休みの日にしても鍛錬や準備で
屋敷から出る機会が少ない、と言うのは本人にしてみると
色々と辛いところも多いのでしょうが、母の立場からすれば
娘を無用な危険や悲劇から守るのに打って付け。
そして珊瑚も、『一族のと娘のその後』を容易に予測できる
程度の才覚の持ち主では有りましたから。
この二人の胸中も又、複雑なのは勿論の事ですが彼女達の
結論として、ココで朱点童子との戦いに終止符が打てなかった。
という事は先に出した「安堵」という感情に繋がる訳です。
勿論、この後も犠牲が増える。
この部分に関してはどれだけも胸を痛めた事でしょうが。
彼女達が「母」で有ったが故のエピソードなのでは
無いでしょうか ええ、多分ですが。
◆夏雲夕顔の場合
夕顔の懸念は、黒蝿に会えなくなる恐れです。
暫し後の話ですが、風の男神にご執心と来たからが
メタの理由ですが彼にベタ惚れしていた彼女。
一族が悲願を達成した場合の不安は一つ。
神々と交神する必要が無くなる為に彼等との関係が
切れてしまうのは必然的で有るという部分。
母が色恋沙汰に無縁だった反動か彼女も趣味が
無骨で有る以外は似ず、色恋には歳相応に順応して
居ました。
この夕顔、我侭では無いのですが頑固です。
一度言い出してしまうと梃子でも頑として譲らない
部分を持っています。
そうなると視野が急激に狭くなり前しか見えてない、となる。
普段が真面目で欠点の少ない人なのでそうなって
しまうと一族にも対応する為のノウハウが無いのでてんや
わんやの騒ぎ、それこそが『やたノ黒蝿騒動』と後の
一族が呼ぶ出来事。
このままでは黒蝿様にお会い出来なくなると。
部屋に閉じ篭り、食事すら喉を通さなく成ってしまいます。
それは大江山以前に起こり、鬼朱点の討伐をやり遂げるも
その後暫く寝込む原因と成ってしまう程のもの。
「ああ、倒してしまった。もう会えない」
意識が朦朧としていた彼女は黄川人の件を一切記憶して
居ないらしく、塞ぎこんでしまうのです。
その為、暫し寝込んだ後。
呪いの印が消えていない、朱点を倒すに至らなかったと
知った時、不謹慎ですが大喜びした人です。
後にも先にも黄川人に『大いに』感謝した唯一の人。
当然彼女の交神相手はそのお方ですとも。
仲睦まじく(やや一方的?)黒蝿さんの下でやっているとか。
まさしく恋に生きた人。
◆夏雲静音と海姫の場合。
静音はこの頃の一族で一番物静かで冷静な人でしたが
イマイチ自信に欠ける脆い部分を隠し持ち、ある意味
この大江山の一軒で一番振り回された人です。
そして、その静音を親友として支え続けた海姫。
幸いだったのがこの二人が怨みを抱くタイプで無かった事。
(怨みを抱いて長引かせるのは前記の夕顔の方)
静音は自尊心に欠けるが故に怨む事は無く。
(今こうなるのは私が駄目だからと想うタイプ)
海姫は生来の割り切った部分が有るが故に怨む事をしない。
(世の中こんなもんだけどしゃーないわというタイプ)
ただ、死にたくないと嘆き悲しみ塞ぎ込む彼女を根気良く
ゆっくりと諭して行ったのが海姫。
失意はそう簡単に癒されるモノでは無く何処か物悲しげに
生きて行きますが、交神の頃。
愛染院明丸の下へと赴きその一族や自分を本気で慈しむ心
に振れ実に6ヶ月年下の海姫の想いの深さにやっと
気が付いてそれからは、根本は然程変わらずとも
一生懸命生きて亡くなった行く事に成ります。
又、この世界の明丸さんは絶対に表に出しませんが「不死」
で有る事に割り切る事の出来無かった思い*2を抱えている事に
成っています(汗笑。
彼に会ってからの彼女は『望まずとも死ねなくなった人』が居る
私は望まずとも早く死ぬ存在、少なくともその絶望に大差は無い。
という想いを胸に強く生きていくのですがその彼はけして
それを胸のうちから出していない訳で
不思議な事も有るものです←。
一方、海姫はというと。
彼女自身は葛藤は有れど自己で解決してしまい大事にならない。
又、母の心内を知るが故なおかつ自身の角に対して想う
事は同じで会ったらしく、感情は「安堵」です。
ただ、この頃生きていた一族で唯一。
家族を悲しませ翻弄する相手へ怒りや憤りの念を抱いていた人
でも有ります。
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夏雲の人たちは何処かせつな的で今を生きる。
という空気を纏っている人が多くいる様に想います。
(大江山世代が寧ろ例外、というレベルで)
ひと夏に燃え盛り、そのまま燃え尽きる。
短い一生で異様なほど華々しく咲いて散っていく。
過去も未来を見ては居ない。
自分で設定を考えておいて有れですが(其れ何度目?
この一族にもし、短命の呪いが無かったとしても。
流石に1年半~2年は有り得なくとも。
短い命を散せる人はとても多かったんじゃなかろうか。
そう想わずには居られません。
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最後、この時来訪した花穂香についてですが。
他の人が如何あれ、自分たちはのろいを解かない限り
1年半~2年で死ぬ存在である。
そして、それは自分達の代で出来る事ではない。
まだ力が要る、宿敵を倒す為に私たちは『今を生きる』。
としながら、一族の寿命はそれはそれで当たり前である。
そういう概念を持った始めての一族で。
大江山以降、それは一族の根底に根付く共通の理念
と成る事に成ります。
「ま、一生懸命生きれば良いじゃない?
他の奴がどうだろうと知ったこっちゃないのよ、アタシ
はバーンとォ!デッカイ花を咲かせて散ってやるわ!
大切なのは今よ、過去や未来じゃない少なくともこの
花穂香はそう想うって事。」
~大江越え後、最初の当主 花穂香の句より
・
・
・
*1 大江山前で水髪は長男家系からしか出ておらず。
夏雲初の水髪は以前載せた『菊乃』です。
彼女が戦で強かったと言う事と数多の事へ秀でていたと
言う辺り、その娘も又『水髪』で強かった為に生まれた
この世界の京人の一族への解釈の一つ。
*2 この世界の彼は元々人間、生前の行いのよさから聖人と
祀り上げられ本人の意思に関わり無く天界へと召し上げら
れた過去持ちです。
現世の人は良かれと想ってやったのですが、優しすぎた彼
にとって永久に生きるという事は拷問以外の何モノでもなく
長く悲嘆にくれていましたが、一族と出会い彼等を見守り
(最初は単なる興味だったんだと思いますが…)
自らの下へと赴き子を成し触れ合ううちに強い慈愛を宿す
者へと不変の場所に居ながら『変化』した神様の一人です。
まあ、こんな感じだろうか?(長すぎだろう。
しかも、途中から何やりたいのかが解らなくなる
何時ものパターンでした☆
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